「初めてでも簡単!」探偵事務所への相談から調査完了までの流れ

・探偵事務所への相談時の注意点

1. 事前準備:相談前に整理しておくべきこと

探偵事務所への相談は、人生においてそう何度も経験することではありません。そのため、事前にしっかりと準備をしておくことで、相談時間を有効に活用し、より良い結果に繋げることができます。

・調査目的の明確化:何を明らかにしたいのか?
:「浮気調査で事実を突き止め、今後の夫婦関係をどうするか考えたい」
:「家出人の居場所を特定し、安否を確認したい」
:「企業調査で取引先の信用状況を把握したい」など、調査の目的を具体的に整理しましょう。目的が明確であれば、探偵も適切な調査方法を提案しやすくなります。

・調査対象者情報の整理:わかる範囲で情報を集める
:氏名、年齢、住所、職業、容姿、交友関係、生活パターン、SNSアカウントなど、対象者に関する情報をできる限り集めておきましょう。情報が多いほど、調査の精度が上がり、期間や費用を抑えられる可能性があります。

・証拠となり得るものの準備:手元にある情報を整理する
:写真、動画、音声データ、メール、手紙、SNSの投稿、通話履歴など、調査に関連すると思われるものがあれば、整理して持参しましょう。これらの情報は、調査の方向性を定める上で重要な手がかりとなります。

・時系列に沿った状況説明の準備:出来事を整理しておく
:いつ、どこで、何が起こったのか、出来事を時系列に沿って整理しておくと、状況を正確に伝えられます。メモなどにまとめておくと良いでしょう。

・予算の設定:どのくらいの費用をかけられるのか?
:探偵事務所によって料金体系は異なります。事前に予算を決めておくことで、相談時にスムーズに話を進めることができます。複数の事務所から見積もりを取ることも検討しましょう。
2020.12.3

・相談事項のリストアップ:質問したいことをまとめておく

:料金体系、調査方法、報告書の形式、プライバシー保護対策など、気になることは事前にリストアップしておき、相談時に漏れなく質問できるようにしておきましょう。

2. 相談時の伝え方:スムーズな情報伝達のために

・客観的な事実を伝える:感情的にならず冷静に
感情的にならず、客観的な事実を伝えるように心がけましょう。事実に基づいた情報提供は、正確な状況把握に繋がり、適切な調査プランの策定に役立ちます。
・時系列に沿って説明する:出来事を整理して伝える
:出来事を時系列に沿って説明することで、状況を把握しやすくなります。

・証拠品を提示する:状況を裏付ける資料を提示する
:手元にある証拠品は、相談時に提示することで、状況を具体的に伝えることができます。

・不明な点は遠慮せずに質問する:疑問点を解消する
:料金体系、調査方法、報告書の形式など、不明な点は遠慮せずに質問しましょう。納得のいく説明を受けることで、安心して調査を依頼することができます。

・嘘や誇張はしない:事実のみを正確に伝える
:状況を良く見せようとしたり、逆に悪く見せようとして、事実と異なることを伝えたり、事実を誇張したりすることは避けましょう。嘘や誇張は、調査の方向性を誤らせる原因となり、結果的に調査の失敗に繋がる可能性があります

・プライバシーへの配慮を求める:個人情報保護について確認する
:相談内容や個人情報が適切に管理されるか、プライバシー保護対策について確認しましょう。

・探偵事務所の契約の流れ,調査期間、報告書の受け取り方

1. 契約までの流れ:調査開始までのステップ

・無料相談:最初の窓口
:無料相談は、お客様の状況やご要望を伺い、最適な調査プランをご提案するための最初のステップです。電話、メール、オンラインフォーム、対面など、様々な方法で相談を受け付けている事務所が多いです。ご都合の良い方法をお選びください。
この段階では、具体的な情報が不足していても構いません。「夫の帰りが最近遅く、浮気を疑っているが、確証がない」「別れた恋人の消息を知りたい」「取引先の信用状況に不安がある」など、漠然とした状況でもお気軽にご相談ください。
:複数の事務所に相談し、比較検討することをお勧めします。各事務所の対応、提案内容、料金などを比較することで、ご自身に最適な事務所を選ぶことができます。

・面談(打ち合わせ):具体的な調査内容の確認
:無料相談後、必要に応じて、探偵事務所の担当者と面談を行います。面談では、より詳細な情報をお伺いし、具体的な調査プランを立てていきます。
面談では、以下の点について詳しくお伺いすることがあります。
:調査の目的と背景
:調査対象者の詳細な情報(写真、行動パターン、関係者など)
:証拠となり得るもの(写真、動画、メール、手紙など)
:ご予算
:その他、調査に必要な情報
:お客様からご提供いただいた情報を元に、最適な調査プランを提案します。調査方法(尾行、張り込み、聞き込み、情報収集など)、期間、必要な調査員の人数、使用する機材、費用などを具体的に説明します。
:面談は、事務所で行う場合と、お客様のご希望に応じて指定の場所で行う場合があります。

・見積もりの提示:費用と調査内容の明確化
面談の内容に基づき、探偵事務所から見積書が提示されます。見積書には、以下の項目が明記されているか必ず確認しましょう。
:調査項目(例:尾行調査〇日、張り込み調査〇時間など)
:調査方法(例:車両尾行、徒歩尾行、GPS追跡、聞き込みなど)
:調査期間(例:〇日間、〇時間など。期間の算定方法も確認しましょう。例:実働時間、契約期間など)
:調査員の人数
:使用する機材(例:カメラ、ビデオカメラ、GPS発信機など)
:費用内訳(例:人件費、車両費、機材費、報告書作成費、交通費、宿泊費など)
:追加料金が発生する場合の条件(例:調査期間の延長、追加調査の依頼など)
:キャンセルポリシー(例:キャンセル料の有無、返金規定など)
:支払い方法(例:現金、銀行振込、など)

見積内容に不明な点があれば、遠慮せずに質問し、納得のいくまで説明を受けるようにしましょう。「追加料金はどのような場合に発生するのか」「調査期間が延長される場合はあるのか」「キャンセルした場合の料金はどうなるのか」など、具体的な質問をすることで、後々のトラブルを防ぐことができます。

・契約締結:正式な依頼
見積内容に合意すれば、契約書を交わします。契約書には、上記の見積内容に加えて、以下の項目も記載されているか確認しましょう。
:個人情報保護に関する条項(個人情報の取り扱い、保管方法、廃棄方法など)
:守秘義務に関する条項(調査で知り得た情報の守秘義務、情報漏洩時の責任など)
:報告書の提出方法(手渡し、郵送、データ送信など)
:アフターフォローの内容(例:弁護士の紹介、カウンセリングの紹介など)
:契約期間
:管轄裁判所

契約書は、必ず全文に目を通し、内容を十分に理解してから署名するようにしましょう。不明な点があれば、契約前に必ず質問し、納得してから契約するようにしましょう。契約書は2通作成し、双方で保管します。

2.調査期間:調査にかかる時間

・調査期間の目安
:数日~1週間程度の調査:浮気調査の初期調査、簡単な所在調査、簡単な行動確認など。
:1週間~数週間程度の調査:浮気調査の本調査、詳細な身上調査、企業調査の一部など。
:数ヶ月以上に及ぶ調査:行方不明者の捜索、長期間にわたる行動調査、複雑な企業調査など

・調査期間に影響する要因

:調査対象者の行動パターン:対象者の行動が予測しやすい場合、比較的短期間で調査が完了する可能性があります。一方、行動が不規則な場合、調査期間が長引く可能性があります。
:調査の規模:調査対象者が複数いる場合や、広範囲にわたる調査を行う場合、調査期間が長くなります。
:天候や交通状況:悪天候や交通渋滞は、尾行や張り込みなどの調査に影響を与え、調査期間が延長される可能性があります。
:情報収集の難易度:必要な情報の入手が困難な場合、調査期間が長引く可能性があります。
調査期間については、契約前に探偵事務所と十分に話し合い、ある程度の目安を立てておくことが重要です。また、調査の進捗状況に応じて、期間が延長される場合もあります。その場合は、事前に説明を受け、書面で合意する必要があります。

3.報告書の受け取り方:調査結果の確認

・報告書の内容
:調査概要: 調査の目的、期間、方法、調査担当者などを明記。
:調査結果: 調査で判明した事実を詳細に記述。日時、場所、対象者の行動、関係者との接触状況、会話内容などを具体的に記述。
:証拠写真・動画: 調査結果を裏付ける鮮明な写真や動画。撮影日時、場所、状況などが明記されているか確認。タイムスタンプやGPS情報などが付与されていると、証拠能力が高まります。
:その他資料: 必要に応じて、関係資料(例:対象者の行動記録、関係者情報、関係各所への聞き込み記録、SNSのスクリーンショットなど)

・報告書の受け取り方法
:事務所での手渡し:事務所に出向いて直接受け取る方法。担当者から報告内容の説明を受けることができます。報告書の内容について質問や疑問点があれば、その場で確認することができます。
:郵送:書留郵便や配達記録郵便などで郵送される方法。プライバシーに配慮した梱包で送付されるか確認しましょう。
:データ送信:PDFファイルなどでデータ送信される方法。データが暗号化されているか、安全な方法で送信されるか確認しましょう。

・報告書の確認ポイント
:報告書の内容が事実に基づいているか、客観的に記述されているか確認。
:証拠写真や動画が鮮明で、状況が明確にわかるか確認。
:報告書の内容に不明な点や疑問点があれば、探偵事務所に問い合わせ、説明を求める

4.契約後の注意点

・途中経過の確認
:調査の進捗状況は、契約時に取り決めた方法(電話、メール、報告会など)で定期的に確認することをお勧めします。
ただし、過度な頻度での問い合わせは、調査員の作業に支障をきたし、調査の精度や期間に影響を与える可能性があります。探偵事務所と相談の上、適切な頻度で確認するようにしましょう。例えば、週に一度の電話報告、重要な進展があった場合の随時報告など、具体的な連絡頻度や方法を契約時に決めておくとスムーズです。
進捗状況の確認時には、調査の具体的な内容(例:尾行の状況、証拠の取得状況など)だけでなく、調査の方向性や今後の予定なども確認するようにしましょう。

・追加調査の依頼
:調査の途中で、当初の契約内容に含まれていない追加調査が必要になった場合は、必ず事前に探偵事務所に相談し、見積もりを取ってから依頼するようにしましょう。
口頭での依頼は避け、追加調査の内容、期間、費用などを明記した書面(追加契約書など)を作成し、双方で合意するようにしましょう。例えば、「対象者が新たな人物と接触していることが判明したので、その人物の身元を調査してほしい」「当初の予定よりも調査期間を延長したい」などの場合は、追加調査の依頼が必要となります

・報告書の内容の取り扱い
:報告書の内容は、非常に重要な個人情報やプライバシー情報が含まれています。紛失や情報漏洩がないよう、厳重に保管しましょう。
報告書を保管する際は、鍵のかかる場所に保管する、パソコンで保管する場合はパスワードを設定するなどの対策を講じましょう。
報告書の内容を他人に開示する場合は、相手方の同意を得るなど、十分に注意しましょう。特に、インターネットやSNSなどに報告書の内容を公開することは、プライバシー侵害に当たる可能性がありますので、絶対に避けてください。

・調査後のアフターフォローの有無

1. アフターフォローの種類

探偵事務所が行うアフターフォローには、主に以下のような種類があります。
:報告書内容の説明: 報告書の内容について、口頭で詳しく説明を受けることができます。報告書を読んだだけでは理解しにくい点や、疑問点などを直接質問することができます。
:今後の対応に関するアドバイス: 調査結果を踏まえ、今後どのように対応すべきか、具体的なアドバイスを受けることができます。例えば、法的手段を検討する場合、弁護士の紹介などを受けることができます。
:精神的なサポート: 調査の結果、精神的に不安定になっている場合、カウンセラーの紹介など、精神的なサポートを受けることができます。
:関係機関への紹介: 必要に応じて、弁護士、司法書士、行政書士、カウンセラーなど、関係機関への紹介を受けることができます。
:追加相談: 調査後も、追加の相談や情報提供など、継続的なサポートを受けることができます。
:証拠資料の保管・管理: 裁判などで証拠資料が必要になった場合、一定期間、報告書や証拠資料を保管・管理してくれる場合があります。

2.アフターフォローの有無と内容の確認

・アフターフォローの有無: アフターフォローを行っているかどうか。
・アフターフォローの内容: 具体的にどのようなサポートを受けられるのか。
・アフターフォローの期間: いつまでサポートを受けられるのか。
・アフターフォローの費用: アフターフォローに別途費用がかかるのかどうか。

3.アフターフォローの重要性

調査後の状況は、依頼者の方にとって精神的に大きな負担となる場合があります。そのため、アフターフォローは、単に調査結果を伝えるだけでなく、依頼者の精神的なケアや今後の対応をサポートする上で非常に重要です。

:精神的な負担の軽減: 調査結果によっては、精神的に大きなショックを受ける場合があります。アフターフォローを通じて、専門家のアドバイスやサポートを受けることで、精神的な負担を軽減することができます。

:今後の対応の明確化: 調査結果を踏まえ、今後どのように対応すべきか、具体的なアドバイスを受けることで、今後の対応を明確にすることができます。

:問題解決のサポート: 必要に応じて、弁護士などの専門家を紹介してもらうことで、問題解決に向けて具体的な行動を起こしやすくなります。