「結婚詐欺」とは? 今一度、確認しておこう!

「結婚詐欺」とは? 今一度、確認しておこう!

婚活ブームの昨今では、幸せなカップルが成立する一方で「結婚詐欺」の被害も増加しています。結婚詐欺に遭わないためには、そもそも結婚詐欺とはどのようなものなのかを今一度知っておく必要があるでしょう。
ここでは結婚詐欺とはどのような詐欺なのか、一体何を目的とされているのか、などについてご紹介します。

近年増加している「結婚詐欺」とは? 詐欺師の目的はなに?

そもそも結婚詐欺とは、「結婚をちらつかせながら異性に近づいたあと、あの手この手で金銭をだまし取ること」を指します。もちろんこれは犯罪行為であり、決して許されることではありません。
詐欺師がだまし取った金銭は名目上「借りている」ことになっているケースも多いですが、返すといいながら姿を消し、そのまま持ち逃げするケースが後を絶たないのです。
婚活をする女性の中には高収入を得ている方も多く、詐欺師にすれば悪事を働くのに好都合とさえ思われていることも少なくないでしょう。

また、男性の結婚詐欺師だけではなく、女性にも結婚詐欺を働く人は多数存在します。
近年は「婚活」がブームになっていますが、この婚活ブームに便乗して詐欺を働く不届き者が増えているのも事実です。

結婚に前向きな人の気持ちを踏みにじる結婚詐欺師は、人の弱みに付け込み、何食わぬ顔で犯罪をおこないます。被害に遭わないためにも、結婚詐欺師の手口について知識を身に着けておくことが大切だといえます。

結婚詐欺をする人の特徴は? どんな手口を使う?

詐欺被害に遭わないためには、結婚詐欺師の手口を知っておくこと、冷静に対処することが重要です。
ここでは結婚詐欺師によくみられる特徴や手口についてご紹介します。あらかじめ頭に入れておくと役に立つでしょう。

結婚詐欺師によくある特徴は?

男性の結婚詐欺師の場合「ルックスが被害者好みで、かつ高学歴・高収入であることをアピールする」という特徴がよくみられます。
近年の結婚詐欺師は、ターゲットとなる女性を探す際にSNSをチェックするパターンが増えています。SNSの投稿から、自分がターゲットの好みに近いと分かればロックオン。そのまま婚活サイトや婚活パーティーに潜り込み、詐欺行為を試みるのが定石です。

学歴や収入に関してはかなりの確率で詐称しており、実際には全く違った状態である……というケースが多いです。ターゲットに信用させるために「会社を経営している」とニセの名刺やパンフレットなどを渡す場合もあります。また、ニセ会社のホームページを作るなど、より手の込んだ仕込みをする詐欺師もいます。

女性の結婚詐欺師は40代後半である程度の資産を築いている未婚男性を狙うケースがかなり多いです。
あの手この手で尽くしたあと、「実家の事業が危ないから、金を貸してほしい」「今月の給料が未払いで生活に困っているので援助してほしい」など、理由をつけてお金を取ろうとします。

結婚詐欺師の手口①:出会いから急接近、結婚を急ぐ

結婚詐欺師は婚活の場に紛れ込み、ターゲットに紳士的な態度で急接近します。結婚を目的に来ているターゲットは、見た目も経歴もストライクな詐欺師に対し「運命の人だ!」と感じるようになるのです。
実際は女性心理を巧みに操って心に付け込もうとしているのですが、詐欺師は恋人のフリをしながらターゲットに結婚をちらつかせます。
しかし本当に結婚するつもりはないので、具体的な日取りを決めるのを先延ばしにしたり、友人や両親への挨拶も理由をつけて断ったりすることが多いのです。

結婚詐欺師の手口②:何かと理由をつけてお金を借りるようになる

親密な仲になったところで、詐欺師は「少しだけお金を貸してほしい」と頼んできます。はじめは1万円や2万円と少額であり、信用を失わないようにすぐ返してくれることも多いでしょう。しかし、次第に金額が増えていき、返済の期日も延び延びになってきます。

このとき悪びれずお金を借りるのではなく、「君との関係を悪化させたくないし、迷惑をかけたくない」とまで言ってのけるのが結婚詐欺師です。また、わざとターゲットに対して冷めた態度をとる詐欺師もいます。
女性の心理を巧みに操りながら、結果的に多くのお金をむしり取ろうとしてきます。

結婚詐欺師の手口③:連絡が次第に途絶えていく

多くのお金を借りることができた詐欺師は「お金は必ず返すから、待っていてほしい」とターゲットに約束します。しかしこれは真っ赤なウソです。ターゲットが不審に思い始め、連絡を取っても返信がない。返事が返ってきても具体的な返済計画など何もない……というところまできても、詐欺師は何食わぬ顔でお金の無心をします。
時には少額のお金が返ってくる場合もありますが、借りたお金をすべて返済するというケースはほぼありません。

結婚詐欺師の手口④:そのままフェードアウトし、消息不明に

ターゲットの貯金が尽きてしまい、お金を貸せないと分かった詐欺師はいきなり音信不通になります。
結婚詐欺師はそもそも自宅住所や連絡先を教えなかったり、教えてもLINEのみ(またはニセの連絡先)を教えていたりすることが多いため、連絡を取りたくてもなかなか取れなくなってしまう場合も少なくありません。

詐欺師が働いている会社に問い合わせても「そんな人はいない」といわれたり、社長を務めていると豪語していた会社がニセ会社でそもそも存在していなかったりすれば、手がかりをつかむことすらできなくなってしまう可能性もあるのです。

結婚詐欺の手口を知っておき、詐欺被害を防ごう

今回ご紹介した結婚詐欺師の特徴や手口は、ごく一例にすぎません。詐欺師によってはもっと巧妙な手口で詐欺を働く者もいるからです。

詐欺被害に遭わないためには、まず関係を急ぎすぎないことが大切です。また、連絡先や住所等を必ず教えてもらい、確認することも忘れないようにしましょう。
ただ、それさえも偽物の可能性があるということも覚えておく必要があります。
なんとなく「怪しい?」と思ったら、その時点で探偵に素行調査、身元調査をお願いすると安心です。