世界で有名な名探偵5人

名探偵

英国の国民的ヒーロー!シャーロック・ホームズ

世界的な名探偵は?と聞かれたら、真っ先にシャーロック・ホームズを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

イギリスの小説家アーサー・コナン・ドイルによって生み出された不滅の名探偵として、不動の地位を誇っています。

だからこそ、映画や連続ドラマが何度もリメイクされているのでしょう。

その類まれなる頭脳や鋭い観察眼もさることながら、一風変わったキャラクター設定も魅力の一つ。

女性嫌いなのにあくまで紳士的、薬物依存の過去を持つヘビースモーカーで趣味はバイオリンと化学実験、何より殺人事件にさえ人目をはばからず興奮するのにどこか愛嬌がある、そんなキャラクターこそ100年以上経っても世界中で愛され続けている理由かもしれません。

ちなみに、ホームズの愛好家はシャーロキアンまたはホームジアンと呼ばれています。

科学探偵の元祖!ジョン・イヴリン・ソーンダイク博士

イギリスの作家R・オースチン・フリーマンによって生み出され、シャーロック・ホームズの最も手強いライバルと呼ばれた科学探偵です。

ジョン・イヴリン・ソーンダイク博士が科学探偵の元祖と評されている理由は、本格的な科学捜査を初めて取り入れた推理小説の主人公だから。

法医学者であると同時に弁護士でもあるジョン・イヴリン・ソーンダイク博士は、顕微鏡による証拠の分析や指紋採取といった化学的な方法で事件を解決していきます。

事件の現場ではもちろん、普段から持ち歩いているのが携帯実験室と呼ばれる緑色の小箱。

この科学捜査に必要な道具が入っている小箱こそ、洋服の仕立て屋の息子として生まれながらも医師の資格を持つ作者だからこそ誕生した、必須アイテムといえるでしょう。

灰色の脳細胞を持つ名探偵!エルキュール・ポアロ

エルキュール・ポアロは、いわずと知れたミステリー界の女王アガサ・クリスティによって生み出された名探偵。

作中で亡くなったポアロの死亡記事がニューヨークタイムズに掲載されたエピソードはあまりにも有名です。

女性に対しては絵に描いたような紳士的ぶりですが、トレードマークである広い額と八の字型の口ひげがユーモラスなキャラクター設定に花を添えています。

「オリエント急行の殺人」や「ナイルに死す」など、名だたる名作に欠かせない登場人物といえるでしょう。

世界初の名探偵!C・オーギュスト・デュパン

アメリカの作家エドガー・アラン・ポーの短編小説「モルグ街の殺人」で初登場したのが、世界初の名探偵として知られるC・オーギュスト・デュパンです。

「マリー・ロジェの謎」「盗まれた手紙」を加え、わずか3つの短編小説にしか登場していないにもかかわらず、後続の探偵たちに与えた影響は計り知れないと評価されています。

作家とキャラクターの国籍が違うという珍しいパターンも特徴的。

C・オーギュスト・デュパンはフランス人の五等勲爵士でありながら没落した貴族というキャラクター設定で、物語の舞台もフランスです。

詮索好きな老嬢探偵!ミス・マープル

ドラマシリーズでお馴染みのミス・マープルは、作者であるアガサ・クリスティの祖母がモデルだといわれています。

とはいえ、60代後半という年齢設定やイタリアの寄宿女学校に留学していた経歴など、細かいキャラクター設定のどこまでが事実なのかは明らかになっていません。

ちなみに、作中でミス・マープルが住んでいるセント・メアリ・ミードはロンドン郊外をイメージした架空の村ですが、遭遇する事件のほとんどがこの村の内部で起こります。

そのため、近所の噂話から情報を収集したり犯人の性格をご近所さんに当てはめたりと、推理の方法も独特。

まさに人間観察を得意とする詮索好きな老嬢ならではの手法で難事件を解決へと導いていきます。