ダブル不倫の悲惨な顛末
不倫関係にある男女がいずれも既婚者である場合、「ダブル不倫(W不倫)」と俗に言われています。
そんな「ダブル不倫」が世間では増加傾向にあります。
既婚男性と人妻である既婚女性とのただならぬ関係として、テレビドラマのストーリーとしてはおもしろいのでしょうが、発覚した場合、大きな代償を支払うという顛末が現実的にも多くあるのです。
既婚者が既婚者とダブル不倫に発展しやすいのはどういったケースがあるでしょうか。
W不倫に発展しやすいケース
勤務先内でのW不倫
まず、多く見受けられるのが、同じ勤務先内でのダブル不倫です。このようなケースは、職場という限られた空間で長時間を共に過ごす中で、自然と親密感が芽生えやすくなるためです。特に、既婚者同士であれば、業務やプロジェクトを通じて共同作業を行い、同じ目的を共有することで、相手との関係が深まることがあります。たとえば、共に仕事を進める中で、多くの時間を一緒に過ごし、互いに支え合う場面が増えることで、感情的な結びつきが強くなることは珍しくありません。
勤務先内での長時間の共同作業は、自然と親密な関係を築く土壌を提供します。仕事を通じて困難な状況を共に乗り越えたり、業績を上げるために協力し合ったりする中で、相手の良い面や魅力に触れる機会が増えるからです。こうした状況では、単なる同僚以上の感情が育まれる可能性が高く、職場内での友情が次第により深い感情に発展することもあります。
しかし、人間は単なる動物ではありません。理性を持ち、自らの行動に対して責任を持たなければなりません。それにもかかわらず、職場内での密接な関係が進展すると、理性を超えて感情が高まり、配偶者以上の感情を抱くようになることがあります。このような状況では、倫理的な制約や社会的な期待が緩むことがあり、職場での親密さが不倫関係に発展するリスクが高まります。
ダブル不倫に至る背景として、職場での共同作業が持つ特別な意味があります。たとえば、同じ目標に向かって努力する中で、業績や成果を共に喜び合う場面が増えると、自然と感情が深まることがあります。これがきっかけとなり、配偶者以上の感情を抱くようになり、やがてダブル不倫という形で関係が進展してしまうのです。
さらに、職場での関係が進展すると、秘密の関係であることからくるスリルや、社会的な禁忌が興奮を高める要因となることもあります。このような状況では、理性を抑えることが難しくなり、感情が暴走してしまうことがあります。感情的な結びつきが深まる中で、理性や倫理観が後回しにされ、職場内での不倫関係が次第に定着してしまうのです。
結論として、同じ勤務先内でのダブル不倫は、長時間の共同作業や共通の目標を持つことが感情的な結びつきを深める一因となり得ます。職場での密接な関係が進展し、理性や倫理を超えた感情が芽生えることがあり、結果として不倫関係に発展する可能性があります。このような状況では、感情が理性を超えて暴走することがあり、職場内でのダブル不倫が現実の問題として浮かび上がるのです。
共通の趣味・目的を持つ人のW不倫
また、職場だけでなく、同じ目的を持つ男女がダブル不倫に陥るケースも少なくありません。これは、趣味、趣向、思想、宗教など、特定のサークルやグループ内で知り合った既婚男女によく見られる現象です。このようなグループ活動を通じて、男女は自然と接触を深め、共通の興味や目標を共有する中で親密な関係が育まれることがあります。
具体的には、趣味のサークルや興味を同じくする活動グループにおいて、メンバー間での交流が増えることで、お互いの価値観や興味が一致し、共鳴し合うことがあります。この共鳴は、しばしば単なる友人関係を超え、より深い感情的な結びつきへと発展する可能性があります。たとえば、同じ音楽バンドを応援するサークルや、同じ宗教的な信仰を持つグループ、共通の思想を持つ社会運動などで、メンバーが共に活動し、意見を交換し合う中で親密さが増していくのです。
サークル内での活動が深まるにつれて、互いの価値観や理念に対する理解が進み、自然と心の距離も縮まります。共に過ごす時間が長くなることで、相手に対する感情的な結びつきが強まり、親密な関係に発展しやすくなるのです。趣味や興味を共有することで得られる喜びや達成感が、相手に対する感情をさらに深める要因となり、やがて配偶者以上の感情を抱くようになることもあります。
また、こうした活動を通じて生まれる共通の経験や思い出が、関係の強化に寄与することもあります。例えば、共に目標に向かって努力し、成果を上げたり、困難を乗り越えたりする中で得られる絆が、ただの友人関係を超えて、より深い感情的な結びつきを生むことがあります。これは、グループ活動の中での共同作業や共同の達成感が、互いの感情に大きな影響を与えるためです。
このような状況では、サークルやグループ内での親密な関係が次第に深化し、配偶者以上の感情が芽生えることがあります。こうした感情的な結びつきが、倫理的な制約や社会的な期待を超えて不倫関係に発展するリスクが高まります。理性や道徳的な基準が後回しにされ、相手との親密さが優先されることで、不倫という形で関係が進展してしまうのです。
結論として、共通の目的や興味を持つサークル内での男女がダブル不倫に陥るのは、共有する活動や経験が感情的な結びつきを強め、自然と親密な関係に発展するためです。共に過ごす時間が長くなることで、理性を超えた感情が芽生え、配偶者以上の感情を抱くようになり、不倫関係が現実の問題として浮かび上がることがあります。このような状況では、感情が理性や倫理を超えて暴走することがあり、ダブル不倫という形で関係が進展してしまうのです。
配偶者が気づかないW不倫のケースは少ない
同じ勤務先や仕事、さらには趣味や思想、宗教などにおいて、既婚者同士が共通の目的意識を持つことで親密さが増し、それがダブル不倫へと発展してしまうケースは少なくありません。特に、同じ目標に向かって協力し合う関係性は、互いに特別な絆を感じやすく、それがプラトニックな感情から次第に情熱的なものへと変わっていくことがあります。職場内やサークル内のような狭い環境であれば、共有する時間が長くなる分、互いの信頼感や親しみが強まりやすく、その結果、通常の友人関係を超えた親密な関係に陥るリスクが高まります。
しかし、ダブル不倫へと発展した場合、それぞれの配偶者がまったく気づかないというケースは非常に稀です。特に夫婦は、日々の生活の中で相手の言動や行動パターンを熟知しています。そのため、パートナーがいつもと違う態度を取ったり、突然残業や出張が増えたり、スマートフォンを頻繁にチェックするなどの不自然な行動が見られるようになると、不信感が芽生えます。パートナーが何か隠し事をしているのではないかと感じることは、決して珍しいことではありません。
多くの場合、ダブル不倫をしている既婚者の配偶者は、違和感を覚え、次第にその疑念が深まっていきます。そして、最初は心の中で「まさか」と思っていても、些細な変化や違和感が積み重なり、やがて「もしかして浮気をしているのではないか」と疑念が確信へと変わることがあります。その結果、直接パートナーに問いただす人もいれば、疑念を解消するためにプロの探偵事務所に浮気調査を依頼する人も増えてきます。
また、ダブル不倫をしている配偶者が、相手との関係をうまく隠しているつもりであっても、細かいところでその変化が表れてしまうことが多いです。たとえば、以前よりも外見に気を使うようになったり、突然趣味や興味が変わったり、休日に家族と過ごす時間が減ったりするなど、日常の小さな変化が浮気の兆候として表れることが多々あります。こうした些細な変化に配偶者が気づくことは十分にあり、ダブル不倫に気づくきっかけとなることが少なくありません。
ただし、疑惑だけで浮気を追及するのは危険です。不倫の証拠がない状態でパートナーに問いただしても、相手がすぐにそれを認めることはまずありません。たとえ怪しい行動があったとしても、直接的な証拠がなければ、配偶者はうまく言い訳をして逃れようとする可能性が高いです。逆に、証拠が不十分なままで追及すると、相手が警戒して行動をさらに隠すようになり、浮気の証拠を掴むのが難しくなることもあります。
そのため、浮気や不倫の疑いがある場合は、感情的にならずに慎重に行動することが大切です。まずは冷静に状況を見極め、証拠を確保することが重要です。最近では、探偵事務所に浮気調査を依頼する人が増えており、特に不倫の証拠をつかむためのプロの調査が重宝されています。ダブル不倫のケースでは、証拠をしっかりと集めることが、後々の慰謝料請求や離婚手続きにおいて有利に働くことが多いため、まずは確実な証拠を押さえることが必要不可欠です。
最近では、浮気や不倫の増加に伴い、妻の不倫を疑う夫からの依頼も増加傾向にあります。かつては「妻を信じ切っている」として妻の不倫調査依頼は少なかったのですが、現在ではその意識も変わり、実際に妻の不倫が発覚するケースも増えています。特に、夫が妻の不倫に気づかずにいることは少なくなってきており、妻の行動に疑いを持った夫たちが、探偵事務所に調査を依頼することで、不倫が発覚するケースが目立っています。
結局のところ、ダブル不倫においては、パートナーが気づかないということは少なく、疑念を抱いた配偶者が行動に移すことが多いのです。そして、確実な証拠が揃わない限り、浮気をしている側は容易に認めることはなく、誤魔化し続けようとするため、証拠集めの重要性はますます増しているのです。
ダブル不倫の顛末の事例
実際に当探偵事務所が多くあったダブル不倫の顛末のひとつをご紹介しましょう。
過去にある奥様の依頼によりご主人の浮気調査の結果、浮気をしている事が判明しその相手がご主人の同じ勤務先の部下の女性であることが判明したのですが、その相手女性が既婚者であったのです。
そうです。世間で言われる「W不倫」というケースでした。
この依頼者である奥様はご主人の浮気を許せなかったのでしょう。
子供を連れて実家に戻ってしまったのです。
そして弁護士にも相談しながら離婚の準備を始めました。
当然、夫に対し慰謝料の請求をしますが、不倫相手であるその人妻に対しても慰謝料の請求をしたのです。妻にしてみれば当然の権利でしょう。
ところがその人妻のご主人にこのダブル不倫の事が発覚してしまったのです。
相手のご主人は余程、妻を信頼していたのかかなりのショックであったのでしょう。会社に乗り込んできたというのです。
結果的に夫と部下であった人妻のダブル不倫が勤務先社内に知れてしまいました。
独身同士であれば社内恋愛は禁止では無いのですが、一方が既婚者であればやはり公序良俗に反する行為として懲戒の対象となるのでしょう。
しかも2人とも既婚者であれば尚のこと、問題が大きくなってしまいました。
相手女性は会社に知られてから出社せず、後にそのまま退職することになりました。
依頼主の夫も直属の上司や人事部の上役からの聞き取りや叱責があった様なのです。
しかも会社内では様々な噂も飛び交いだして、両名に対する信頼は地に落ちた感じでした。
更に夫に対し、相手のご主人から慰謝料の請求も来ました。
この2人がその後どうなったかは想像にお任せいたしますが、夫は会社に残ったとしても出世は望めないかもしれません。
しかも妻と相手のご主人の両方から慰謝料の請求、更に離婚するとなると、財産分与に今後の子供への養育費など大変な負担を抱え込むこととなります。
ダブル不倫の顛末としてはこういったケースとなることが多いのです。
ちょっとしたアバンチュール的な感覚で関係を持った2人なのかもしれませんが、悲惨な顛末を迎える事になってしまいます。
W不倫をしている最中は周りが見えなくなってしまうため、関係を持つ前にこの様に大きなリスクを背負うという事も覚悟しなければダブル不倫は回避した方がよろしいでしょう。
上記のような事例は決して稀ではなく、ダブル不倫をしている人の顛末としては十分考えられるケースなのです。