探偵事務所の料金・費用解説
探偵事務所の料金・費用の詳細
探偵事務所を選ぶ際に、料金や費用体系が事務所ごとに異なると感じることはありませんか?これは探偵業界が自由競争の市場であり、料金設定が事務所によって異なるためです。さらに、料金システムには「時間料金制」「定額料金制」「成功報酬制」など、複数の異なる方式が存在します。それぞれの料金システムによって、同じ調査であっても大きな費用差が生じることがあります。
特にわかりにくく、料金に違いが出やすいのは、浮気調査や素行調査など「尾行」を伴う調査ではないでしょうか。この種の調査では、調査対象者の動きに応じて探偵の拘束時間が変動するため、料金にばらつきが出やすくなります。
まず、当社でも採用している「時間料金制」についてご説明いたします。この料金システムは、探偵が調査に要した時間に応じて料金が計算される仕組みです。依頼者にとっては、調査時間が短ければ費用を抑えられる利点がありますが、予想以上に調査が長引くと費用が膨らむ可能性もあるため、注意が必要です。
また、尾行調査においては、一般的に探偵(調査員)2名以上で行うことが推奨されます。これは、対象者の行動範囲が広がった場合や複数の場所を移動する場合に備え、確実な調査を行うための体制です。
時間料金制
時間料金制とは、どのくらいの時間を調査したかによって料金が決まるシステムです。
1ヶ月等の調査期間を設けて見積もりをする探偵事務所もあるようですが、「日数」ではなく「時間」が基準となります。
たいていの場合、1時間単位で料金が設定されており、当社の料金設定も1時間単位です。
ご注意いただきたい点は、時間料金制では一般的にその日ごとの「最低契約時間」が設定されており、当社の場合の一日の最低ご契約時間は4時間となっています。
浮気調査に関して言えば、調査開始時の張り込みから対象者が出てくるまで、予想以上に時間がかかることは決して珍しくありません。例えば、予定していた時間よりも1時間以上遅れるケースも頻繁に発生します。さらに、対象者が浮気相手と会った場合、その後最低でも3時間程度は一緒に過ごすことが一般的です。これにより、調査に必要な時間が思った以上に長引くことがよくあります。
このような状況を踏まえ、当社では、調査が開始してから4時間が経過した時点で、お客様のご要望に応じて1時間単位で調査を延長することが可能です。もちろん、その時点で調査を終了することも選択できます。調査の進行状況や新たな動きがあるかどうかは、担当者から適宜報告させていただきますので、お客様は状況に応じて、調査を続行するか終了するかを柔軟に判断いただけます。
調査延長の判断は重要で、対象者の行動次第では、その後も有力な証拠が得られる可能性があります。例えば、浮気相手との次の行動や、浮気の証拠を確実に押さえるためには、さらに時間をかけた調査が必要な場合もあります。そのため、延長の判断をする際には、現場の状況報告を十分にご参考いただくことをお勧めします。
このように、浮気調査では調査時間の柔軟な対応が重要となりますが、お客様のご要望に合わせて最適なプランをご提案いたしますので、安心してご相談いただければと思います。
例)探偵2名の契約(最低契約4時間)
18:00開始
↓
22:00(4時間経過)
※状況によって延長するかどうか決められる
↓1時間延長
23:00(+1時間分)
※さらに1時間延長
↓1時間延長
24:00終了(+1時間分)
合計6時間分
これが例えば「定額料金制」ですと、最低でも8時間や12時間の契約となっています。
探偵事務所によっては、まとまった時間契約を選ぶ代わりに、1時間単位での料金が割り引かれるケースも多く見られます。このようなプランは、お客様にとって時間の無駄を最小限にし、コストを抑えるのに非常に有効です。しかし、定額料金制で契約してしまうと、たとえ調査を4時間で終了したくなっても、最初に契約した8時間や12時間分の料金がそのままかかってしまうことが一般的です。つまり、短時間で調査を終えることができた場合でも、残りの時間分の費用が無駄になってしまう可能性があるのです。
これに対して、時間料金制であれば、実際にかかった時間に応じて料金が計算されるため、依頼者にとっては非常に柔軟で経済的な選択肢となります。例えば、予想よりも早く調査が完了した場合、無駄な調査時間に費用をかける必要がなくなるのです。このため、時間料金制は、お客様の予算やニーズに合わせて調整ができるため、非常に便利で利便性の高い料金システムといえます。
特に浮気調査のようなケースでは、調査の進捗状況や対象者の行動により、予測していたよりも早く調査が終了することが少なくありません。そのような場合でも、時間料金制を選んでいれば、不要な調査費用を抑えることができ、お客様にとって最も無駄のない選択となります。また、調査を継続するか終了するかの判断も柔軟に行えるため、状況に応じて最適な対応が可能です。
このように、時間料金制の方が依頼者にとってメリットが多く、無駄な出費を抑えながら効率的に調査を進められる点が、非常に大きな利点と言えるでしょう。
定額料金制
「定額料金制」とは8時間や12時間などをまとめて契約する料金制です。
長時間をまとめて契約することによって、1時間単価が通常より割安になることが一番のメリットと言えます。
但し、上記「時間料金制」でも触れていますが、定額契約した料金は変更できないため、当日に調査時間を短縮したとしても全額支払いとなります。
最初から長時間の調査をすると決めている方には費用がお得となるかもしれませんが、延長料金のシステムについては事前によく確認された方がよろしいです。
例えば8時間定額契約から1時間だけ延長調査をしようとすると・・・
(通常)
8時間定額+延長1時間=9時間分の料金
(悪質な例)
8時間定額+延長8時間定額=16時間分の料金が発生
このように、1時間ごとではなくさらに8時間定額での延長を強要する探偵事務所がありますので、十分にご注意下さい。
※割引のある定額料金制ではなく、そもそも最低契約時間が8時間以上など長めに設定された料金制を採用しているところもあるのでご注意下さい。
パック料金
パック料金とは、定額料金よりさらに長い時間をまとめて契約するシステムです。
30時間や50時間などの例が見られます。
大量買いで1時間単価を安くするイメージとお考えください。
時間料金制や定額料金制は原則として「1日内」の契約となりますが、パック料金は「期限内」であれば自由に契約時間を割り振って調査することができます。
例えば、今日は5時間、明日は7時間という使い方が可能です。
例)30時間パック契約
初日 5時間調査
2日目 7時間調査
残り 18時間分
但し、期限内に使い切らなくては余った時間分の費用を損してしまうのでお気を付けください。
例)30時間パック契約・期限1週間
初日 5時間調査
3日目 7時間調査
6日目 7時間調査
最終日 10時間調査
余り 1時間
1週間などあまり長くない期限で契約する探偵事務所もありますので、短期間でそれだけの調査が必要かどうかをよくお考えになる必要があります。
成功報酬制
成功報酬制は調査が成功した場合のみ費用の支払いが発生するシステムです。
調査の「成功」とは何を意味するのでしょうか。一般的には、依頼内容に対して結果が出た場合を指します。例えば、住所や勤務先の判明、あるいは人探しにおいて探していた人物の発見に成功した場合がこれに該当します。成功報酬制の最大のメリットは、調査が成功しなかった場合、つまり期待する結果が得られなかった場合に料金が発生しないことです。このため、依頼者にとっては、調査が失敗した際の金銭的なリスクがなく、精神的にも安心感を得られる点が大きな利点となります。
また、浮気調査においても、成功報酬制を採用している探偵事務所が存在します。この場合、一般的には「浮気の証拠取得」を成功条件としているケースが多いですが、具体的な成功条件は事務所ごとに異なる可能性があります。例えば、浮気現場の写真や映像、あるいは浮気相手との接触が確認された時点で成功と見なされることが考えられます。
しかし、成功報酬制の契約を結ぶ際には、事前に成功の定義や条件をしっかり確認することが重要です。特に浮気調査の場合、どの程度の証拠が成功と見なされるのか、また証拠取得の難易度によって追加料金が発生する可能性があるかどうかなど、詳細を明確にしておくことが求められます。探偵事務所ごとに契約条件や料金体系が異なるため、事前にしっかりと相談し、納得のいく形で契約を進めることをお勧めします。
このように、成功報酬制には確かにメリットがあるものの、契約前に確認すべきポイントが多いため、信頼できる探偵事務所を慎重に選び、詳細な説明を受けた上で契約を行うことが重要です。
御依頼者の想定外の結果で思わぬ高額報酬を取られる可能性があるからです。
(フェアではない成功例)
・その日の尾行に成功した(対象者浮気せず)
・浮気相手との写真を撮ることに成功した(不貞行為はしていない)
・浮気相手の住所判明に成功した(不貞行為はしていない)
これらは調査はちゃんと行っていても、いずれも状況的に不貞の証拠取得には至っていません。
仮に成功報酬が100万の契約で2~3日で上記の結果に至った場合、かなりの割高な調査となってしまいます。
もし成功条件が曖昧だった場合は契約しない方がよろしいでしょう。
また「着手金+成功報酬」の場合は、結果が成功と言えなくても着手金は費用としてかかりますのでご注意下さい。
経費について
探偵事務所における悪い評判の一つに「経費の水増し」というものがありますが、そのために「経費が発生する」ことに不安や抵抗をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんのでご説明いたします。
まず、探偵事務所の調査における経費とは、主に調査を遂行する上で発生した交通費となります。
経費の種類・電車、バス、タクシー、飛行機など交通機関の運賃
・調査車両を使用した場合の車両代、ガソリン代、高速代、駐車料金
・飲食店などサービス施設利用料
・ホテルなどの宿泊費
上記に経費の種類を記載しましたが、これらは調査を行えば全てかかるというわけではなく、通常は対象者を尾行する上で移動に要した交通費のみのケースが多いです。
尾行対象者が車を利用して移動する場合や頻繁にタクシーを利用する場合、調査には特別な配慮が必要です。探偵側でも調査車両の準備が必要となり、これに関連する経費が発生することがあります。調査車両の維持や運行、燃料費などが含まれ、調査を円滑に進めるためには必要不可欠な費用です。
さらに、調査が長時間にわたる場合や遠方での調査が必要になる場合には、サービス施設の利用料や宿泊費が発生することもあります。ただし、こうした追加費用は多くの場合、事前に御依頼者様の了承を得てから発生するものです。具体的には、調査対象者の移動が長距離になる場合や、調査のために宿泊が必要になる場合には、追加の費用が発生する可能性がありますが、その場合は必ず事前に詳細な見積もりを提供し、御依頼者様の同意を確認した上で進めます。
このように、尾行調査における経費は調査の内容や対象者の行動によって変動するため、初期の段階での費用の見積もりと、追加費用が発生する可能性についての説明が重要です。調査に必要な経費については、透明性を持ってご案内し、御依頼者様が納得のいく形で調査を進めるよう努めています。調査を依頼する際には、これらの点について十分に確認し、明確な合意を得ることをお勧めいたします。
以下に経費の発生例を挙げてみます。
(例)対象者である夫が会社から帰宅するまでの調査会社のある新宿で調査開始
↓
夫、同僚男性とともに会社を出る
↓
徒歩にて居酒屋に入る
↓
居酒屋を出て徒歩にて新宿駅に入る
↓
同駅にて同僚男性と別れ、JR山手線に乗車
↓(電車賃133円)
自宅のある高田馬場駅で降車
↓
徒歩にて帰宅、調査終了
上記の尾行調査例で発生した交通費は電車賃133円です。
実際には調査員の人数分(通常2名)×133円、調査員の現地入り・帰社の交通費(1000円と仮定)との合計1266円が経費となります。
対象者の写真とともに時系列の報告書がきっちり作成されてあれば、悪質な水増しというものは容易にはできないとご理解いただけますでしょうか。
また、経費は対象者の行動により変動するため、事前の経費お見積りはあくまで概算であることをご了承ください。
「経費込みの調査料金」を謳う探偵事務所もあるようですが、飛行機・新幹線・タクシー・調査車両等を使った場合は別途請求など例外があったり、その分調査料金が高額になっていたりしますのでご注意ください。