探偵事務所・興信所のアルバイト

探偵アルバイト

探偵事務所・興信所のアルバイトとは?

「探偵」のアルバイトを募集している探偵事務所・興信所、求人サイトなどを見かけることがあります。

学生の方などを対象にしているケースもあるようですね。

当社ではアルバイトの募集は行っておらず、推測ですが、この探偵のバイトに関しては2つの意味があるように思います。

  • ①純粋にアルバイト
  • ②見習い

通常は見習いのことをアルバイトとは言いませんが、将来的に探偵事務所や興信所で働ける方を想定して「バイト」という形で募集しているケースはあるかもしれません。

また、探偵の経験者(現役)を下請けとして雇うことがありますが、通常はこれをアルバイトとして募集はしません。

理由は簡単で、下請け探偵はバイトではなくプロと同様に扱われるからです。

一方、純粋にバイトとして応募する方の意図としては、

・探偵の仕事に興味があるので経験してみたい

・好きな時間(シフト)に働いて稼ぎたい

主にこの2つがあるのではないでしょうか。

ここから探偵事務所・興信所側の視点でバイトについて述べてみます。

探偵の仕事を経験してみたい

まず、いったいどの仕事でアルバイトを雇うのかが疑問に思ってしまいます。

探偵の仕事を大まかに分けると以下のようなものがあります。

  • ①経営者
  • ②相談・依頼担当
  • ③調査員

この他に事務や雑用の仕事などがありますが、通常の探偵事務所・興信所には事務や雑用を専従で行う人はあまりいないと思います。

◎相談・依頼担当

探偵業において、依頼者との直接的な対応や重要な業務を担当するスタッフには、通常、アルバイトを配置することはありません。探偵事務所の経営者や主要なスタッフが、依頼者からの相談や依頼に直接関わるのが一般的です。その理由は、探偵業務が非常に重要で責任の重い仕事であり、アルバイトのような一時的な雇用形態では、その業務に必要なスキルや専門性を保証することが難しいためです。

探偵業務の収入源は、一つ一つの依頼に基づいています。依頼内容によっては高額な料金が設定されることも多く、これには高度な専門技術や確実な対応が求められます。そのため、依頼者はその料金に見合った高品質なサービスを期待しています。もし重要な業務や依頼者との相談をアルバイトに任せることがあれば、業務の質や信頼性に影響を及ぼす可能性があり、結果として依頼者からの信頼を失うリスクが高まります。

また、依頼者からすると、アルバイトが担当することが分かると、サービスの質に対する不安や不信感が生まれる可能性があります。依頼者は、重要な問題を解決するために探偵事務所に依頼をしており、その担当者がアルバイトであると知った場合、サービスの品質や対応に対して疑念を抱くことがあるでしょう。こうした状況は、依頼者との信頼関係を損ねる原因となりかねません。

そのため、探偵事務所では、依頼者との直接的な関係や重要な業務を扱う担当者には、経験豊富な正社員や契約社員を配置することが一般的です。これにより、高い専門性と安定したサービスを提供し、依頼者の信頼を維持することができます。探偵業務の特性上、責任感と専門知識を持ったスタッフが対応することが、業務の質を保つために欠かせない要素となります。

結論として、探偵業務においては、アルバイトを重要な業務に配置することはなく、信頼性と専門性を確保するために、経験豊富なスタッフが対応するのが一般的です。依頼者との信頼関係を築き、質の高いサービスを提供するためには、安定した雇用形態と専門知識が必要とされるのです。

◎調査員

探偵業務において、調査員の主な仕事は尾行や張り込みなどの実地調査であり、これらの業務には高い専門性と経験が求められます。尾行や張り込みを効果的に行うためには、通常2名の調査員がチームを組んで行うのが一般的です。この2名というのは、調査に最低限必要な人数であり、効率的かつ安全に調査を行うためにはこの体制が基本となります。

プロの調査員は、長期間の訓練と豊富な経験を持っており、調査業務に必要なスキルを習得しています。したがって、調査員として最低限の人数を確保するには、アルバイトではなく、経験豊富な正社員や契約社員を配置することが必要です。アルバイトは通常、業務の全容や専門知識を持っていないため、尾行や張り込みといった重要な調査業務を任せるには適していません。

また、依頼者が支払う調査料金は、現場に出る調査員の人数や経験に基づいて決まります。このため、調査員にアルバイトを配置することは、料金設定の基準に反するだけでなく、依頼者の信頼を損ねる可能性があります。依頼者は料金を支払って専門的なサービスを受けることを期待しており、アルバイトが調査に関わっていると知った場合、サービスの質や信頼性に対して不安を感じることが予想されます。これにより、依頼者が不満を抱く原因となるでしょう。

実際には、アルバイトを調査業務に直接関与させることはほとんどありません。アルバイトは通常、経験を積むために業務に同行させることはありますが、実際の調査においては頭数に含まれることはありません。アルバイトに対しては、基本的な業務の補助や見学といった形で関わることが一般的です。これは、調査業務の専門性を保持し、依頼者に高品質なサービスを提供するための措置です。

さらに、アルバイトに対しては時給や日給などの給与が設定されていますが、業務に慣れていないアルバイトに対して適切な給与を支払いながら、その業務に貢献することが難しいのは現実です。見習いとしての仕事に同行させる場合でも、調査の質や効率に影響を及ぼす可能性があるため、正社員や契約社員の方が適しています。アルバイトに対しては、業務を理解してもらうためのトレーニングを受けさせることが一般的であり、実際の調査には経験豊富なスタッフが対応するのが通常です。

結論として、探偵業務においては、調査の専門性や依頼者の信頼を確保するために、アルバイトではなく、経験豊富な調査員を配置することが重要です。アルバイトが調査業務に関与することはほとんどなく、経験豊富なスタッフが実際の調査を担当することで、依頼者に高品質なサービスを提供することが求められます。

好きな時間に働きたい

雑用や事務の業務であれば、希望するシフトで働ける可能性があります。これらの業務は比較的柔軟な時間帯での勤務が可能であり、勤務時間もある程度調整しやすいです。しかし、依頼者と直接関わる業務や、尾行や張り込みなどの調査現場に出る仕事の場合、希望する勤務時間で働くことはほぼ不可能です。

その理由は、調査のスケジュールや勤務時間がほぼ依頼者の都合に合わせて決まるためです。探偵業務は、依頼者の要求や調査対象の動きに応じてスケジュールを調整する必要があります。例えば、尾行調査や張り込みは、ターゲットの行動に合わせて行う必要があり、そのため勤務時間が依頼者の都合に大きく依存します。依頼者の都合に合わせて調査を行うため、アルバイトの希望する時間に働くということは難しいのが現実です。

このため、依頼者の都合に応じた柔軟な対応が求められるため、「好きな時間に働く」というアルバイトの一般的なメリットは、探偵業務には当てはまりません。もし探偵業務に従事したいと考えている場合は、依頼者の都合に合わせて調整できるような準備が必要です。つまり、依頼者からの依頼や調査対象の動きに合わせて柔軟に対応できる準備が整っている必要があります。

さらに、少々穿った見方をすると、もし依頼者の都合を無視して調査時間を独自に設定している探偵事務所や興信所が存在するならば、そのような事務所では希望の時間に働ける可能性があるかもしれません。しかし、これは業務の質や信頼性に大きな問題がある可能性が高く、実際には推奨される選択肢ではありません。

探偵業務においては、依頼者のニーズに応じた柔軟な対応が求められるため、シフトや勤務時間の調整が難しいことを理解した上で、業務に取り組むことが重要です。

まとめ

当社では、探偵業務においてアルバイトを採用するという方針は一切採用しておりません。そのため、探偵事務所や興信所がアルバイトを募集している場合、その意図や実際の業務内容については不明です。アルバイトを採用している事務所の意図やその業務の実態については、求人内容や募集要項をよく確認し、慎重に検討することをお勧めします。

探偵業務や興信所に依頼を考えている方にとって、アルバイトを調査業務に従事させる事務所は避ける方が良いでしょう。アルバイトは、経験や専門知識が不足していることが多く、調査の品質や信頼性に影響を与える可能性があります。依頼者が高品質なサービスと正確な調査結果を求める場合、業務において十分な経験とスキルを持った正社員や契約社員が担当する事務所を選ぶことが重要です。

したがって、探偵事務所や興信所を選ぶ際には、アルバイトが関与している可能性がある事務所は避け、信頼性の高い、経験豊富な調査員が揃っている事務所を選ぶようにしましょう。自分の依頼内容や求めるサービスに適した事務所を選ぶために、求人情報や事務所の方針を十分に確認し、納得できる業務体制であるかどうかを確認することが大切です。